うさぎを飼い始めて間もない頃に悩まされた病気No.1は毛球症。正しくはうっ滞といいます。
一般的には抜け毛を溜め込んでしまい、それが腸に詰まってパンパンになることでご飯を一切食べなくなってしまうという病気。
うさぎ専門の動物病院の院長先生に聞いたところ、実は「うさぎが毛球症かも」という状態で連れてこられても、抜け毛が問題じゃないことのほうが多いって知っていますか?
長毛の子だったら毛球症もあるかもだけどね
はじめてうさぎを飼ってからまず直面するこの症状を治す方法として、ググると必ずヘアボールリリーフが出てきます。
私もはじめの頃はこれに頼って与えていましたが、間違いでした。うさぎの毛球症対策にヘアボールリリーフを使うのは今すぐやめてください。
これから本当におすすめできる対策を教えます。本記事がどこよりも正しい情報です。
9年半飼って色々と苦難を乗り越えてきた私を参考にすぐ助けてあげてくださいね。
ちなみに、強制給餌もだめですからね!!!!それでは解説していきます。
うさぎの毛球症(うっ滞)とは
うさぎのうっ滞(うったい)は、消化器系の問題で腸の動きが鈍くなり、食べ物が正常に消化されずに詰まってしまう状態のことをいいます。
症状はぐったりしてご飯を食べない・痛みの症状が現れると危険で、歯ぎしりをしたりプープー鼻を鳴らすこともありこうなると重症。すぐにでも病院へ行かないと1日持たずに天国へ行ってしまう恐ろしい病気です。
一般的な症状の他に、うっ滞になる時はこんな症状があった
一時期よくご飯を食べなくなりぐったりすることが頻繁に起きていたのですが、その時は必ずはっきりと目に見える変化がありました。
それは、見た目の変化です。
お腹の後ろ足のあたりが、通常であればプックリしているのに、うっ滞になりはじめるとがっつりヘコむんです。このヘコヘコになるのがサインなので、見逃さないようにしてあげてください。
ご飯食べられないとうんちが出なくなったり、変なうんちになるよ
ヘアボールリリーフを使うのはやめとけ。その理由
うっ滞初心者用の対策として、ヘアボールリリーフが候補にあがります。
検索すると必ずでてきますからね…でもこれが一番タチが悪い。
なんでタチが悪いかと言うと、どれだけ食欲が無くてもヘアボールリリーフは喜んで食べるから。
その場しのぎでも、与えちゃだめです。
理由は、パパイヤとほんのちょっぴり添加されたビタミン以外のほとんどが、うさぎに与えちゃいけない成分だから
成分はこちら↓
ショ糖、小麦胚芽油、植物性油脂、粉末状大豆タンパク、青パパイヤ、セルロース、保存料
(デヒドロ酢酸Na、パラオキシ安息香酸)、ビタミン類(A、D3、E)
引用元:https://www.sanko-wild.com/animal/c_619.htm
これを見ると、ヘアボールリリーフのあのネチョっとした成分のほとんどが「ショ糖、小麦胚芽油、植物性油脂、粉末状大豆タンパク」です。
これ全部毒ですからね。
うさぎに必要なのは、牧草とグルテンや豆を原料としないペレットのみです。それ以外は基本的に不要とされています。
でも、喜んで食べてるわよ?なんで?
なんで食べるかって言うと甘いから、それだけなんです。
そのまま与えていると糖や油がうさぎの腸内環境を破壊し、症状が悪化します。そして空に行く
だから、これを見ているあなたは絶対にあげないようにしてくださいね。
本当におすすめできる対策はこの2つだけ
本当におすすめできる対策その1:好きな葉物野菜を与える
これは食いつきが悪いなと感じた初期に有効です。
好きな葉物野菜はありますか?あればそれを与えてください。
好きな野菜:パセリ、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜など
人間にとって、香りやクセがある野菜を好む傾向あると思います。なのでこのあたりを与えてみてください。
くちもとにツンツンしないと食べてくれない場合もあるので、少々強めに差し出しましょう。
うまく行けば、葉っぱをむしゃむしゃした後に、スイッチが入ったように牧草をむしゃむしゃ食べ始めますよ。笑
これでもムスッとして食べないときは、病院へ直行すべきです。
本当におすすめできる対策その2:他の病気かも?すぐに病院へ行きましょう
うっ滞納は抜け毛を飲み込んでしまうのが原因ばかりではありません。
実際よくあるのが、歯が変に伸びてしまう不正咬合。
多分これが一番の原因なんじゃないかと思います。
痛くてメシが食えねぇんだわ
うさぎの歯は一生伸び続けます。それをコントロールするのは食事。
チモシーを噛んで、歯を削ってるんです。
それがひとたび噛み合わせが悪くなると、ヘンな方向に伸び続け、口の中を傷つけたり穴が空いてしまうまで悪化する場合もあるんだとか。
不正咬合になる原因は、日々の食事です。チモシーが好きじゃなくて食べないからと、ペレットばかり与えていると不正咬合なってしまいます。
不正咬合は歯切りの治療を受ければ治ります。そして、治ったらむしゃむしゃ食べだします。笑
デメリットは、一度歯切りをしてしまうと、毎月歯切りに行かないといけなくなるという点。
でもこれはうさぎ飼いの宿命でもあるので、大変ですが毎月がんばってください。
うさぎを専門としない動物病院は、うさぎの歯切りに対して麻酔をかけます。
デリケートな小動物だからやむおえない。という感じですが、うさぎにとって麻酔は大きな負担になる。
うさぎに強い病院なら、麻酔なしでやってもらえます。
ぜひいろんな病院へ問い合わせてみることをおすすめします。
最後に
軽い気持ちで飼ったうさぎかもしれませんが、かわいい大切な家族ですよね。
ぜひ守って、長生きさせてあげてください。
うっ滞の原因が歯だった場合、ご飯があっていないのかもしれません。
よく「健康は毎日の食事から」といいますが、その通りです。
特に牧草に対してうさぎはとってもグルメ、選り好むのではじめのうちは試行錯誤するといいと思います。
あなたのうさぎに合った牧草が見つかれば、よく食べ、よく出し。健康になります。
私がおすすめするチモシーの記事も、よければ参考にしてみてくださいね。
食事を変えてから、病気知らずになったぜ。歯切りは毎月してたけどな
今回は以上です。ありがとうございました。
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