うさぎの牧草(チモシー)の正しい選び方。市販で安心安全なものはある?
牧草って言ってもいろんなメーカーから出ているけど結論どれが良いの?農薬についても少し心配だよね。
ひとくくりに牧草といっても種類がたくさんありますよね。
ペットショップやホームセンターで売っていて手軽に買えるものから、インターネットでしか買えないマイナーなものまで様々です。
飼っていてわかったのが、うさぎはそれぞれ好き嫌いがあるって事。
インターネットで検索すると、『うさぎにオススメのチモシー◯選!』的なまとめサイトを見た事ありませんか?
あれもサイトを作っている人はうさぎを飼った事がないけど、口コミの星の数だけをみてランキングしてるだけじゃんってサイトが本当に多いんです!!
うさぎのことならなんでも知ってるで。
ロップ先輩って呼んでください。
うさぎを9年半飼った経験を生かして、うさぎが健康で長生きできるようにアドバイザーをしています。
うさぎ専門病院の院長先生から教えてもらったことなので信頼性もお墨付き。
もし、わからないことや悩みがあれば、お気軽にコメントでご相談くださいね。
※「ごはんを食べない・うんちがでない」という悩みの場合は、まずは病院へ電話してからロップ先輩に相談してくださいね。返事を待つあいだに体調が悪くなる可能性があるのですぐに診察を!
私からすると、うさぎさんそれぞれ嗜好性があるわけで『これが一番良い』なんて無責任な事は言いたくない。なので今回は少し切り口を変えて、
『そもそもチモシーって何さ』って言うところから『市販で売っている安心安全なチモシーを紹介してほしい』と言うところまでを調べ尽くしましたので、なるべくわかりやすいように解説していきますね!
今回は前置きが長くなるので、
能書きはいいから早くチモシー紹介してよ!という方は、目次の
『国産・無農薬・無燻蒸の最も安全なチモシーは?』部分をクリックしてくださいね。
それでは早速、本題に行きましょう。
今回のテーマは牧草と消化についてです。うさぎをこれから飼う方には基本なので知っておいてほしいので今回はうさぎと牧草についてをテーマになるべくわかりやすく解説していこうと思います。
うさぎの主食、牧草について
うさぎは草食動物なので、牧草(チモシー)を食べ続ける生き物です。しかし、おおまかにチモシーと言っても色々な種類があります。うさぎの年齢によって使い分けることが非常に重要でずっと同じものを与えていると食べてくれなくなったり、栄養を取りすぎてしまったり問題が出てきます
それでは今回はうさぎが生きていく中で最も重要な牧草、チモシーについての知識を皆様と一緒に深めて行きましょう
イネ科とマメ科の違い
はじめに、チモシーの種類はおおまかに『イネ科とマメ科』に分類されます。
一般的にチモシーと呼ばれているのは、イネ科の植物ことを指していて、品種がたくさんある中で有名なのは(イタリアンライグラス・オーチャードグラス・大麦若葉)なんかはご存知だと思います。あとはゴルフ場の芝なんかも、イネ科の牧草になります。
次にマメ科の牧草は、『アルファルファ』や公園などで春になると白い花が咲く『シロツメグサ』なんかもマメ科に分類されます。
マメ科のアルファルファよりもイネ科のチモシーの方が繊維質が多く含まれているため、主食に最適なのはイネ科のチモシーということのようです。
繊維質の必要性
それではなぜ繊維質が多くなきゃいけないのっていう疑問を解説すると、
うさぎのお腹の中には繊維質を発酵させてエネルギー源を作り出す微生物がいてその発酵から生まれたエネルギーだけ!がうさぎの栄養になっているみたいなんですね。
反対にマメ科の牧草は繊維質は少ないですが健康の維持に必要なカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれている為あげすぎは良くありませんが適度に混ぜると健康で丈夫な身体を作ることができます。
赤ちゃんうさぎ、シニアのうさぎには一番刈りのチモシーは硬くて好まないうさぎもいるので、食べてくれない場合は2番刈りや3番刈りを与えながら、必要であればアルファルファを与えるような感じで良いと思います。
アルファルファだけを与えすぎるとカルシウムを取りすぎになってしまうので少しずつ与えるように心がけて下さい。カルシウムを取りすぎてしまうと尿石症と言って、カルシウムが膀胱で結晶になってしまって詰まってしまう病気になってしまうそうです。
できれば一番刈りチモシーをなるべく食べさせると良いです。なぜかというと、うさぎの歯はずっと伸び続けるので、ある程度噛みごたえがあるご飯を与える方が歯が伸びるのを防げるからです。その他にも二番刈り、三番刈りになると繊維質が減り柔らかくなり、嗜好性は高くなりますが歯が伸びてしまう。という理由から一番刈りがおすすめですね。
一番刈りでも、シングルプレス・ダブルプレスで柔らかさが異なり、ダブルプレスの方が二度圧縮されて茎まで柔らかくなっていますので、嗜好性は後者の方が高くなります。
ダブルプレスのチモシーはシングルより全体的に短めで袋の下に粉がいっぱい溜まっていて扱いづらいなという印象でした。あくまでチモシーをあまり食べない事に悩んでいる方の手段として、覚えておくと良いと思います。
チモシーの産地
産地は値段の安いチモシーだと、大体がアメリカ産と表記されています。多くは、ワシントン州・オレゴン州・カルフォルニア州北部・ネバダ州などで、チモシーの品種は暑さに弱いことが理由で、一年を通して気温が高くなりすぎない地域で生産されています。
値段の高いチモシーだと国産の商品もありますね。日本国内で生産されるチモシーの産地は殆ど北海道産と表記されているはずです。
チモシーにも旬の季節はある?
チモシーも収穫時期は決まっているので出荷されたてのチモシーは鮮度も良いため旬と言えるのでは無いでしょうか。
と言うことでチモシーの『旬の季節』を調べてみました。
チモシーは春の3月から4月にかけて種まきを行い、刈り取り時期は一番刈りが6月中旬から7月。
二番刈りは7月から8月にかけて収穫され、出荷の時期は、一番刈りが7月で二番刈りは9月となります。
なので旬の季節は夏の終わりから秋の初めと言うことがわかりました。
調べてみてわかったのですが、チモシーはイネ科ですから人間が食べているお米と同じ植物ですよね。
そしてお米の新米が出る季節も一緒なんですね。面白いことにうさぎのチモシーと人間のお米、どちらの主食も旬の季節が同じ頃だと言うことがわかりました。『新米の季節かー』と思ったらチモシーも旬だなと覚えておくと良いかもしれませんね。
あと余談ですが、牧場なんかに行くとよく見る大きな白い包装がされているチモシーのロールがありますよね。
あれでひと束350㎏もあるようです、、、うさぎ1羽の一生分のチモシーくらいありそうですね。笑
農薬の心配
私もそうなのですが、普段与えているチモシーに農薬がたくさん使用されているんじゃないかって心配になった事はありませんか?
生産農家の顔がわからない、ましてやアメリカ産が多く出回っていて私自身も心配だったので、農薬についても海外の記事などを調べ尽くしましたが関係がありそうな記事が出てきませんでした。
いくら害虫や病気に強い品種改良が進んでいるといっても虫食いされた形跡がほとんどない市販のチモシーには疑問が残りますね。
なので今回は、国産・無農薬・無燻蒸(むくんじょう)と全ての表記があるものに限定してご紹介していこうと思います。
国産・無農薬・無燻蒸の最も安全なチモシーは?
話が長くなってしまいましたが、結論、理想的な条件【国産・無農薬・無燻蒸】をクリアした完璧なチモシーは1種類しかありません。それがこちらのチモシーです。
送料無料、北海道静内の牧場で栽培された国産・無農薬・無燻蒸チモシー。
アメリカ産チモシーと比較すると、細めで色も少し薄く味も違うようですね。
こちらは少量のお試し品があるので、食べてくれるかを試せるとか良心的すぎてとても好感が持てます。
上記の楽天ページから50gでの小分けが選択できます。
うさぎにも好みがあるので、まずはお試しセットで好みに合うかどうかを試してみるのがおすすめですよ。
こちらはSANKOから出てる国産・無燻蒸チモシー、無農薬ではなさそう。
チャックが付いていて密封できるのが便利ですね。これはどこかのホームセンターで見た気がするので、購入のし易さという点も良い。
市販のチモシーを食べてくれないうさぎさんが食べてくれる牧草
最後に大本命、市販のチモシーをたべてくれない我がままうさぎさんでも、これならどれかは食いつく!!笑
こちらは私が今ハマっている牧草市場さんの牧草シリーズ。最高級品です。
我が家のうさぎも、この8種で好みがわかりました。※カナダ産プレミアム一番刈り
これまでマメ科のアルファルファしか食べてくれなかったのですが、こちらを試したところ、ちゃんとチモシーを食べてくれたんです。
市販のチモシーを食べてくれないうさぎさんが食べてくれる牧草シリーズを小分けにしたセットなので、どれかは絶対食べてくれるはず。牧草を食べてくれずに悩んでいるなら一度お試しあれ!
最後に
愛するうさぎがいつまでも健康で元気でいて欲しい思うのはうさぎを飼っているみなさん同じだと思います、毎日食べるものだから品質にはある程度こだわりたいですよね。
ここまで注意喚起をしていて言うのもあれですが、
あまり神経質になりすぎても気が滅入ってしまうのでなるべくなら安心なものをあげたいよねーっ、て感覚で知っていてくれたらなと書いていて思いました。笑
今回はチモシーの安全性について解説をしました。
少しでもお役に立てていたらいいなと願っています。
ではまた。
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